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ニューヨークレポート HAYATO NEW YORKのこと


ニューヨークレポート
(文・田野上勇人)


ニューヨークに住んでいると、色々な悩みや問題にぶつかることがあります・・・

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  私もこれまでの間、たくさんの苦悩にぶつかったことを思い出します。今回はニューヨーカー達が日常どんなことで悩み、生活を送っているのかをお話したいと思いますが、初めに日本人としてニューヨークで生活していく上で、どのような悩みや問題が生じるのかを私の体験なども交えてお話したいと思います。
  まず誰もが苦しむものですが、英語の問題です。幼い頃をアメリカン・スクールや英語圏で育った人は別にして日本で大学を出て、10年間英語を勉強してきたにもかかわらず、英語が聞けない、話しても通じないといったような問題が起こります。私自身は高校過程までしか学んでいないので、英語を勉強した覚えのあるのは6年間。しかし、高校時代の3年間というのはほとんど授業を受けず、寝てばかりだったので、結局覚えていたのは中学の3年間だけでした。自分自身でいうのもおかしいのですが、私自身中学の時だけは英語のクラスが大好きで成績もトップクラスにあったと思います。高校の時は洋楽にかぶれ、アメリカなどのミュージシャンのレコードばかり買いあさっていたにもかかわらず、英語は大の苦手教科になってしまいました。
  私はこの根本的な問題は日本の英語に対する教育制度のあり方だと思います。何のために私達は学校で何時間も使うことの出来ない英語を学んできたのでしょうか?もう少し日本の英語教育がまともだったら、私はこんなに苦労しなかったのにと思います。しかし、そんなことを嘆いていても何十年も経たなければ日本の英語教育は変わらないだろうし、そんなことより、これから英語を学びたい人達へ私からのアドバイスは、まず第一にラジオ、テレビ、洋画のビデオを毎日一時間でも見ることです。そして第二に3ヶ月もすると耳が慣れてきますから、そうしたらアメリカ人のよく集まる所へ行って友達を増やすことです。幸運にも(!?)日本にいるアメリカ人はやはり日本語で悩んでいますので、一人でも多くの日本人の友達を増やしたいと思っているのです。そこであなたの日本語と彼らの英語をトレードすれば英語学校なんかに高い授業料を払わなくても、それ以上に内容の濃い授業となるでしょう。第三に中学で学んだ英語の教科書を何度も繰り返し勉強するのです。これを全て行えば、あなたの英語はペラペラになります。日常会話で使われる英語の文法の基礎は、日本の中学レベルのもので十分すぎるほどなのです。是非、実行してみて下さい。
  次に悩むことは現実と理想のギャップだと思います。世界中さまざまな人が胸いっぱいの希望と夢を持ってここニューヨークに来られますが、現実問題としてやはり何につけても世界一の所、自分の夢を実現する、または成功するといった道程はかなりシビアだと言えます。どの世界の人でも自分に自身を持った人が集まるわけですから、日本にいた時のような考え方では何一つ得ることが出来ず、最後にはドラッグでしか夢を見れない人間になっていく人も多いように思います。また何かを求めて、ただ漠然とニューヨークへ来ても、何一つとしてニューヨークの街はあなたを変えてくれないでしょう。
  私が思うに、何でもいいから目的意識をはっきり持ってくることが大切だと思います。一つの目的が明確に出来たなら、自分で未来的なビジョンを紙に書き上げるのです。これも無限的なビジョンではなく、まずは一年くらいのもので良いと思います。次に、月単位の目標設定を行います。そして最後に、一日の計画を立てます。それが終わればあとは行動を起こし、今日のうちにするべきことは絶対に後回しにしないことです。そんな平凡で当たり前のことをするかしないかで、結果として大きな差が出てしまうのが人間というものです。私自身、人間の才能というものは五体満足であれば、そんなに差はないと思っています。物事をなすかなさないかという問題は、自分自身をコントロールしようとするかしないかです。
  ニューヨークに来た時は、誰もが同じスタートラインに立っていたはずが、いつの日にか大きな差が出来てしまうのです。そのギャップに苦しむ人々に必ずと言っていいほど言えるのは、今の自分自身を現実的に直視しようとはせず、何か他にその責任を求めるところです。あなたのためだけのあなたの人生なのに、それを他の責任にしたら自分自身そのものを否定したことにつながると私は思うのですが、いずれにしても、この二点がアメリカに来た人達の大きな悩みではないかと私は思います。
  最後にニューヨーカー全体の悩みとして一番多いことは、やはり犯罪が多いということだと思います。近年のニューヨークにおける犯罪の質は凶悪化しており、たびたび平凡な市民を震え上がらせています。アパートの鍵は二重、三重とロックしなければなりません。ニューヨーカーは皆平気な顔をして街を歩いているように見えますが、どことなく注意深く、少し緊張して歩いているのが本当だと思います。私のクライアントで、もう20年以上このニューヨークに住んでいる人の話では、20年前は大変平和で治安は良かったそうです。アメリカ経済の下降に伴い、失業者が増え、結局お金に困った人達が犯罪を犯す・・・こういった方程式が成り立ってしまったわけです。これはアメリカだけに言えることではなく、バブル経済の崩壊に伴い、多数の失業者を出している日本にも同じことがあてはまると言えます。私は思うのですが、だからこそ国自体の経済力、簡単に言えば私達が選んでいる政治家の手腕が、ここになって問われてくるのです。美容師であれど、国民の一人です。政治家ばかりが悪いのではなく、それを選んできた私達の無関心さが現在の腐敗政治を生み出したのではないでしょうか。これも同じく、アメリカだけではなくて日本にも言えることだと思います。以上のことで今回は終わりにしたいと思いますが、最後に一言付け加えるとすれば、何故人は悩むのかということについて、私はこう考えています。人には欲望があるから悩むのです。つまり、自己を高めたいから発生する息切れみたいなものだと思うので、見方を変えれば悩みほど人を成長させてくれるものはないでしょう。
Don't worry about worrying!!